それは、現状ではROMはおおよそ撮影権代わりであったり、ROM作成に関するノウハウがレイヤーさん側に無いことによる。
ただし、本来であればROMで黒字進行出来るのがよく、現状ではそれが望めないがための苦肉の策でしか無い。
同人誌と同じ観点で考えれば、作品を見てもらう場はイベント会場であり、わざわざROMの形に残さないでもよい。
しかし、それでは形に残らないと同時に、同人誌の様に頒布を受けることで応援している、されているという感覚を持つことがなかなか叶わない。
そしてROMにしても、現状の「撮らせてくれるから買う」という状況は、それはほとんど商業主義と同じで、仲間、と言うには程遠い。
自分の活動を見たいと思ってくれる人がいて、その人たちがROMの頒布を受けるという形で活動を応援してくれるから、活動していける。
頒布を受ける人達に於いても、自分たちが応援することで、その活動を見たいも思う人が活動を続けてくれる様になる。
同人活動ってのは、黒字進行であろうとなかろうとそういうものだと思う。
それは基本、商売の本来の姿であり、同人だって突き詰めれば商業主義ではないのかと言われれば、返す言葉もないのだけれど。
それでも、「同人」として、好きだからこそ、非営利で行われるものとしての枠の中で、みんなが参加者としてやっていく。
そういう形が、同人としての楽しさであり、同人としての在り方だと思う。
撮影会といえど、それがみんなの趣味の枠内で、みんなが参加者として進められるなら、同人だとしたいけれど。
どうしても商業的な雰囲気がつきまとう事もあり、「同人」という枠内に収まり切っていない感がある。
だから、それは現時点での苦肉の策としてしか、考えられない。
撮影会を行う本人としては、わざわざ同人の枠内に収まり切らないほどの額を出してまでも撮影会に参加してくれる事を、とても嬉しく、また大変な事として認識している様だ。
きっと、今回の撮影会に於いて、その気持ちの在り方はいい事だと思う。
うまくいく様に、何とかフォローアップしよう。